2010年12月15日水曜日

LOUVRE - DNP MUSEUM LAB

未来の美術館・博物館ってどうなってるのでしょう?

ぼくは妄想します。

例えば、
インターネット上にある美術館。
そこでは世界の名作が一同に集められ超高画質で鑑賞可能で、解説も映像で行われ超詳しい。とか

例えば、
作品を見た感想をtwitterみたいなのにつぶやいたら、それが展示品の横とかに反映される。とか。

まあ「美術の鑑賞」には色々弊害は来しそうですがw、実現したらおもしろそうですよね。


今回ご紹介するのは「未来的美術展示」です。
ただし美術館ではないw
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LOUVRE - DNP MUSEUM LAB

外交とセーヴル磁器 〜ヨーロッパの歴史を動かした華麗な器たち〜
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正直展示品は大したこと無いのですが、美術展の先進的な姿を見ることができます。
ちなみに、完全申し込み制だけど、無料!
(断っておきますが回し者ではありませんw)

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「ルーヴル - DNP ミュージアムラボ」は、ルーヴル美術館と大日本印刷(DNP)のコラボレーションから生まれた共同プロジェクトです。多様な技術を用いた美術館鑑賞の新しいアプローチ方法を探求しています。ルーヴル美術館は学術的情報の編集を行い、DNPと協力して、作品と観客をつなぐ媒体”メディアシオン”の仮説をたて、実現方法のコンセプトを練ります。DNPはその技術力とノウハウを駆使し、ルーヴルと連携しながら、鑑賞システムを開発・制作しています。
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これがDNPの掲げるプロジェクトのコンセプトです。
つまり、印刷会社としてのDNPの有する独自の技術力を、美術と美術鑑賞に適用させているのです。
その試みはとても面白いですし、美術館サイドとしても高く評価できるものではないでしょうか。
大日本印刷は印刷業を中心として包装、出版など印刷物に関しては業界内トップシェアで、その印刷技術を多くの分野に発展応用させて、いまや「関わらない業界は無い」と言われています。

ここで特筆すべきはアートに関する試みの多様さです。本当に色々な試みをなされている企業です。
ここをご覧になってくれれば。→http://www.dnp.co.jp/csr/culture/graphic_art_gallery.html

さて、「展示」ではなく「展示の技術」に関して色々感想を語っていきたいと思います。
それではDNPの提唱する「メディアシオン」なるものを見て行きましょう。

1. AR技術
AR、つまり拡張現実です。現実世界にデジタルを投影させるというなんとも夢のある技術です。DNPはこの技術に長けていると言えるでしょう。ここでは、ある台の上に、QRコードの載ったリーフレットを置くことで、リーフレットから浮かび上がるようにデジタル映像が投影されるのです。そして同時に音声ガイドも流れます。リーフレットは数種類用意され、それぞれで違った解説をしてくれます。視覚的にも新しいですし、リーフレットを選びながら置いて解説を聞くというのが楽しい。
さらに実際の展示物に解説を投影しちゃったりするのです。ただこれは作品保全の面で大丈夫かなと思ったりもしました。

2. マルチ・ディスプレイ
普通の美術館では冒頭に主催者の挨拶などのパネルを設置して、来館者にまず読んでもらい概要を把握してもらいますが、ここでは、展示パネルの代わりにマルチ ディスプレイを設置。簡単な映像を流してその代わりとするのです。映像なので、文章よりも何倍もわかりやすいし、客が入り口付近に溜まってしまうこともコ ントロールできるかもしれないですし、導線誘導としても効果を発揮しそうです。
さらに!解説パネルのマルチタッチ・ディスプレイの採用!タッチパネルで直感的に操作できる。そして見やすい。内容の差し替えも容易だし、予算があればどこの美術館も今すぐに取り入れたいのではwカラーフィルタのシェアも国内トップなだけにディスプレイの発色はいいです。(他社製かもですが。もしかしたら。)

3. インタラクティブ・コンテンツ
指差せば解説が始まる。(自分の動作を認証してくれる。)モノを動かしたり置いたりすると解説がはじまる。
などなど。自分の動きに反応して、色々なことが起きるのです。そんなコンテンツがいくつかありました。実際楽しいです。わくわくしながら鑑賞を進めることができますし、見終わった頃にはかなり知識も深まっています。

4. アーカイブ化
絵画などを超高画質でスキャンする技術も・・・持ってるんですか?正直そのへんはよくわかりませんが、ただ立体物を3Dスキャンすることはできるようで、マルチタッチディスプレイで自由に閲覧することができます。すごい!マルチタッチディスプレイで、自由に上下左右向きを変えながら隅々まで見ることのできるデジタル・アーカイブができるのではないか。それってすごい。「デジタル美術館」なるものが近いうちにできるかもしれませんね。妄想をかき立てます。

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以上のように、そのどれもが知的好奇心を醸成するような装置として機能しています。とても楽しい。

他にもDNPには色々な「メディアシオン」があるでしょう。開発中のテクノロジーもあるでしょう。
いやー今後もDNPの技術開発が楽しみです。

ただ、これらの技術をお金を出して採用してくれる美術館がどれだけあるでしょうか・・・。今本当にどこもお金なさそうですからね。。どこも「必要性を感じない」とか言って一蹴してしまいそうです。
実際これらの装置が無くても当然展示は成り立ちますし、見方によってはただの子供用のアトラクションです。

ただ、ぼくは本当に夢とか未来性を感じるのでこの試みをすごく応援します!お金が死ぬほどあったら投資したいw(無いからできませんorz)

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従来の美術館のあり方はこうでした。(一部の美術館は以前こうかもしれません。)
来館者はただ作品や文化財を「享受」することを唯一の目的として、作品を穴のあくまで眺めて自分の感性に反応させる。
美術館側も、ただ動線誘導と解説パネルで最小限の情報をコンテクストに沿って提供する。

もちろんこれが基本に据えられるべきことですが、それだけでは不十分です。

そもそも、私たち美術館を鑑賞したいと思う人は何を求めるのかというと、実際は「知識を深める」だとか「美を享受する」なんて高尚なものではなく、「日々の疲れを癒す」だとか「日常の喧噪から離れる」ことが美術館に行く理由としてい多いのではないでしょうか。
また、美術館・博物館は生涯学習という考えをかなり重要視するようになりましたし、一辺倒に情報を投げつけるのではなくより楽しく双方向的な「コンテンツ」を作ることに主眼が置かれているように思われます。

なので当然、美術館・博物館の展示のあり方は時代に沿って変わってきているのです。
傾向としては最近の美術館は「楽しい」。もちろん良い意味です。

そして、さらに「テクノロジー」の発展も大きな影響を与えていると言えるでしょう。
デジタル・サイネージやの利用や、資料のデジタルアーカイブ化など
というかテクノロジーの恩恵で美術館のあり方も外発的に変わってくるかもしれません。美術館は展示だけでなく、保存、研究などの面でも大きく効率化されるでしょう。

東 京国立博物館平成館で行われている「東大寺大仏 天平の至宝」を見てきたのですが、それぞれのコンテンツが圧倒的で「美術展もここまできたか!」と驚きま した。(もちろん展示品も重文・国宝レベルの優れたものばかりです。)めちゃ金かかってます。是非ご覧になってみてください。


最終的に何が言いたいかというと
美術鑑賞のあり方は時代に伴って変わる。美術館とかもテクノロジーの恩恵を積極的に享受すべき。
文化に資するテクノロジーの開発に取り組むことは素晴らしい。
③Karaかわいい。
④少女時代かわいい。

やっぱ韓国アイドルは自分の趣向にびびっとくるものがあります。

あとそろそろクリスマスですね。良いクリスマスをお過ごしください。
自分もwktkしたいものです。

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