2011年2月18日金曜日

「Shibu Culture(シブ・カルチャー)〜デパートdeサブカル」展会期途中中止について

最近同年代の方のブログを見るのにハマってます。(mixi日記ではない)

同世代で今ブログやってるような人って、インターネット含むメディアに対するリテラシーが本当に高かったり、世相に対して独自の切り口なり視点を持っている人ばかりでブログはかなりおもしろい。 mixi、Faecebook、TwitterとかSNSを当然のように受け入れている世代なのに、敢えてブログという更新が面倒なメディアを選ぶあたり相当自分の主義主張がある人だと思う。だからブログの平均レベルも高いんだろう。

さて、ぼくも文章うまくないし、更新ペースは疎だけど、自分の言いたいこと・書きたいことがあるからブログを書くわけです、はい。おもしろいネタかどうかは自分には判断できませんが、まぁ書いてる側としてはおもしろいです。あまり読者は意識してないけど、たまに反響があると嬉しいです笑 という訳でぼくも今日は世相に対して物申したいと思います。

西武渋谷店、苦情だけを重視 後味悪いサブカル展の中止
今日の朝日新聞の夕刊の文化面にこのような記事がありました。 

ソース:asahi.com
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201102170304.html
後味の悪い中止騒動だった。東京・渋谷にある百貨店西武渋谷店が2日、「SHIBU Culture(シブ・カルチャー)〜デパートdeサブカル」展を会期途中で中止した。25人の作品約100点が並ぶ展覧会で、会期は1月25日から2月6日までのはずだった。
西武渋谷店の広報担当者によると、苦情を告げる個人からの電子メールがきっかけだった。数件あり、どれも「百貨店にふさわしくない」という内容。具体的 な作品名は無かったが、西武は展示を再検討して中止を決めた。担当者は「一件でも苦情があれば真剣に対応する。不快に感じるお客さんがいる以上、続けられ ないと判断した」と話す。
(中略)
後味が悪いのは、西武が苦情だけを重視したからに尽きる。一度開いた以上、展示を楽しみにしていた人もいたはずだ。西武は1980〜90年代、池袋の西 武美術館(セゾン美術館)を拠点に、現代美術を積極的に紹介してきた。百貨店の再編でセブン&アイグループの一員になり、その自負を失ったとしたら、残念 なことだ。(西田健作)

相当野心的な試みであったことでしょう。
デパートや百貨店で、美術展やギャラリーが設営されることの歴史は長い。しかし、あくまで目的は、買い物をしてくれるカスタマーを呼びこむことです。それが本来的な百貨店のギャラリーのミッションだと思います。デパートという大衆的な場で、敢えてエログロも取り込んだ「サブカル」に取り組んだことは、相当野心的で、現代アートを心棒するファンやアーティストやその他美術関係者からは、とても評価を受けたことでしょう。しかしながら、やはり「苦情」により中止という最悪の結末となってしまったのです。確かに朝日新聞の記事が言うように「後味が悪い」。

ただ僕の考えとしては、別に批判することは何もないと思う。むしろ「社会」と「アート」の対立が顕在化してこそより良いアートが生まれると信じているし、歴史もそう証明してきました。

 デパートは客引きを第一目標にしつつ、先進的な姿勢を示したかったが、残念ながら今回は理解を得られなかっただけのこと。時期が早かったり、マーケティングができていなかったり、色々要因は考えられますが、そもそもデパート側も苦情が来ることくらい当然予想できた(実際予想していた)ことなのではないでしょうか。予想しながらも反対を押し切ってまで、力づくで開催に漕ぎ着けたものと僕は思います。その姿勢自体非常に賞賛します。ただ、売上を損ねたり顧客を失ったりしては本末転倒なので苦情が来たからには中止する。ごく自然な流れだと思います。ただ、確かに高級ブランド品が並ぶ階にエロ含むサブカルをぶっこんだとしたら、それはデパートにかなりの問題があります。作品展示には「場」と「動線」が必要なのです。

この展覧会の中止に関して「最初からやるな」とか「アートに対して無理解」という意見は軽率です。 ステークホルダーの利害はあったにせよ。
むしろこれはアートシーンを面白くさせるものだとぼくは思います。(これもどうかと思いますが笑)だってサブカルチャーが権威を持ってしまったらそれこそ自己否定になると思いませんか。そもそも、現代アートは権力や社会に対する提言をするものだとぼくは理解しています。

現代アーティストは当然、自分の作品を「金持ちのおばちゃんが見てどのような反応するか」くらい想像して(社会を相対化し批判して)こそ、芸術が完成すると思います。自分の趣味で作ってるだけなら別に関係ないですがね。「今あるコンテクストの上に立って自分をブランド化しろ」と村上隆は言いますが、まさにそれが芸術を切り開くものの姿勢ですよね。

現代アートって難しくて、たまに作品のメッセージがあまりに軽率だったり内容がなかったりすると、本気で怒りが込み上げてくるものもあります笑。 それが目的だったらいいんですけどね。

話それてきましが、結局ぼくは、この事件について批判する人を批判します。

最後にちょっと話題を変えて…

今日本の3人の現代芸術家の大規模展覧会が行われていますが、これどれもマジアツイ!!
心が震える内容です!

小谷元彦「幽体の知覚」@森美術館
曽根裕「Perfect Moment」@オペラシティ美術館(〜3月20日)
高嶺格「とおくてよくみえない」@横浜美術館(〜3月27日)

3つの展覧会で相互割引とかもあるみたいです。こうみると日本も世界に誇るアーティストが多くいて嬉しい。

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